

中国産業界は模倣や知的財産権の窃盗で非難されることが多いものの、ロボット工学研究においては高い独創性を示すことが少なくありません。その好例が、天津国際無人機展示会で中国メーカーが発表したインフレータブル無人機です。この無人機は、低速・低高度での空中調査、リモートセンシング、偵察といった用途を想定して設計されています。電動モーターで駆動するこの革新的な設計には、操縦性を向上させるため、2つの独立して膨張する水平翼も搭載されています。空気より軽いガスを充填することで、積載量と航続距離を延長できます。

軽量航空機の戦争における使用は、第一次世界大戦におけるドイツの有人ツェッペリン飛行船から、近年では米軍がアフガニスタンで基地上空に監視・通信機器を設置するために地上固定式の気球「エアロスタット」を使用したことまで、長い歴史があります。インフレータブルUAVによってこうしたシステムを無人化・移動可能にすれば、従来のドローンに比べて保管が容易になり、軽量で持ち運びが容易になります。軍事的に言えば、インフレータブルUAVの設置面積が小さいため、少人数の兵士(分隊や小隊レベル)が通常よりも高く遠くまでUAVを運ぶことができます。UAVのインフレータブル機体をレーダー吸収材で作れば、低視認性とステルス性も実現できます。
もちろん、インフレータブルUAVにも欠点はあります。膨らませるのに時間がかかるため、打ち上げにかなり時間がかかり、操縦性も低く、ほとんどのシステムよりも明らかに速度が遅くなります。さらに、エンジンや通信に停電が発生した場合、インフレータブルUAVは世界初のワイルドドローンと化し、風に吹かれて自由に飛び去ってしまう可能性があります。
以下もご興味があるかもしれません:
中国のインフレータブル航空機が初めて公開
中国独自の大型犬型ロボット「大犬」
世界最大の「対テロ」演習に中国のドローン、ロシア軍、そしてウクライナ風の軍事演習が登場
射撃訓練:中国のヘリコプターがドローン撃墜をテスト
サメではなくロボット:中国の大学が長距離無人小型潜水艦を試験
中国のドローンが間もなくサウジアラビア上空を飛行
北朝鮮の新型ドローンは中国製(新たな謎が浮上)