
軍隊の移動は容易なことではありませんが、飛行機での移動となるとさらに困難です。米陸軍はNASAおよび米海軍と協力し、部隊を戦場へ、そして未来へと輸送するための新型ヘリコプター群を開発しています。1960年代初頭に設計されたヘリコプターの中には、現在も使用されているものもあります。それ以来、数十年にわたる革新があり、上記のアーティストによる想像図からもわかるように、統合多目的技術実証機(JMTR)の設計は根本的に新しいものになる可能性があります。
最新号のArmy Technology Magazineでは、新型ヘリコプターの将来像を検証しています。8月、国防総省はシコルスキー・ボーイング社とベル・ヘリコプター社に2機の試作機の製作を委託しました。シコルスキー社のSB-1 Defiantの設計には、X-2やレイダーヘリコプターに搭載されているようなプッシャープロペラが搭載されています。このプッシャープロペラにより、ローターのみで飛行する航空機よりも高速飛行が可能になります。

ベル・ヘリコプターのV-280ヴァロールは、ティルトローター式のV-22オスプレイのスリム化版のような外観で、目標速度は時速320マイル(約480キロ)、搭載兵員数はV-22の約半分となる見込みです。人員や機材を輸送する汎用型、医療用避難型、そしてミサイルを搭載した攻撃型という3種類のモックアップが製作されています。

12名の兵士と4名の乗組員を乗せ、高温の中、高度6,000フィートでホバリングし、2,400マイルを飛行し、時速265マイル(約420キロ)で航行するのは、1機の機体では到底こなせない過酷な任務です。このプロジェクトのプログラムディレクター、ネッド・チェイス氏は、「各軍種が個別に開発するのではなく、共同で開発する航空機を開発することで、技術開発の時間と費用を節約できると期待しています」と述べていますが、多くの要件を伴う他の共同プロジェクトを見れば、必ずしもそううまくいくとは限らないことがわかります。